ホロライブ発の二次創作ゲームプロジェクト「holo Indie」とは

はじめに

VTuberファンの皆さんは「holo Indie(ホロインディー)」というプロジェクトをご存知でしょうか。これはホロライブプロダクションが公式に立ち上げた、ファン制作のゲーム作品を支援・公開するための新ブランドです。ホロライブ所属VTuberの二次創作ゲームを集めたこのプロジェクトでは、数多くの才能あるクリエイターたちが手掛ける作品が公式からお墨付きを得てリリースされています。

背景:ホロライブとファンメイドゲームの盛り上がり

ホロライブプロダクションのファンコミュニティでは、イラストや音楽など様々なUGC(ユーザー生成コンテンツ)が昔から盛んですが、その中でも近年特に注目を集めたのがファンメイドのゲームです。2023年初夏、Steam上にホロライブのVTuberたちが登場する二次創作ゲーム「Idol Showdown」(ファン有志制作の対戦格闘ゲーム)や「HoloCure」(同じく有志制作のシューティングゲーム)が公開されると、たちまちSNSや動画サイトで大きな話題となりました。ホロライブ公式の配信者たち(いわゆるホロライブタレント)もこれらのゲームを実際にプレイし、その様子を配信で楽しんだことで、ファンの間でも「自分の推しがゲームに出ている!」と大いに盛り上がりを見せました。

一般的に大手企業は自社IPの許諾に慎重で、非公式の二次創作ゲームが公式に認められることは難しいのが現状です。しかしホロライブ運営のカバー株式会社は、日頃からファンコミュニティとの信頼関係を重視してきた背景もあり、ファンが愛情を込めて作ったゲームが世界中のホロライブファンを喜ばせている状況を前向きに受け止めました。「これだけ情熱ある作品をファンが作ってくれているなら、公式とファンが共創する形でホロライブ全体の発展につなげられないだろうか?」──そうした発想から、ファン制作ゲームを支援・公認する取り組みが検討され始めたのです。

誕生の経緯:holo Indie立ち上げのキッカケ

上記のようなファン発のヒット作を受け、カバー社内では2023年中頃から「公式で二次創作ゲームを支援する仕組み」を本格的に準備し始めました。まず2023年10月、ホロライブの親会社であるカバー株式会社は、ファン創作ゲーム支援に特化した子会社「株式会社シー・シー・エム・シー(CCMC)」を設立します。CCMCは「クリエイター・コミュニティ・カンパニー」の略で、その名の通りクリエイターと共に未来のエンタメを創出することを理念に掲げています。才能豊かなファンゲーム開発者たちが継続的に活動できるよう、カバー社のIPを活用した還元エコシステム(収益還元の仕組み)を提供し、世界中のファンに多種多様な二次創作ゲームを届ける機会を創出することが目的でした。

そして同年11月、CCMCはホロライブの公式サイト上で「二次創作ゲームに関するガイドライン」および「ゲームクリエイター・サポートプログラム」の提供開始を発表します。これがまさに「holo Indie」プロジェクトの出発点でした。二次創作ガイドラインでは、ホロライブのIPを用いたゲーム制作のルールが明文化され、特に有償配布(販売)を希望する場合は必ず公式のサポートプログラムを利用するよう定められました。こうすることで、クリエイターは公式の許諾を得て安心してゲームを公開・収益化でき、ファンも安全に作品を楽しめる土壌が整えられたのです。

記念すべきholo Indieブランドの第1弾タイトルとしてリリースされたのが、2023年12月公開の2Dタワーディフェンスゲーム「ホロパレード」でした。開発したのは個人デベロッパーの「ろぼくろ」氏で、ホロライブ所属のVTuberや公式マスコットキャラクター総勢65体以上が登場する贅沢な内容が話題を呼びました。ホロライブの人気ライバーたちでデッキを組み、敵陣営を倒していく本作は、ローンチ後すぐに多くのファンの注目を集め、配信開始わずか1か月で10万ダウンロードを突破するヒット作となっています。ホロライブとファンが二人三脚で創り上げたこの成功例により、「holo Indie」プロジェクトは順調な船出を切りました。

運営方針と仕組み:クリエイター支援のエコシステム

holo Indieはホロライブ運営が公式に管轄するプロジェクトです。実務を担うCCMCはカバー社の100%子会社であり、ホロライブ二次創作ゲームのプラットフォーム運営企業として2023年10月に設立されました。その目標は以下の3点に集約されています。

  • 世界中の二次創作ゲームクリエイターの活動を継続支援するため、収益還元エコシステムを提供すること
  • より多くのホロライブファンに、多種多様な二次創作ゲームを届ける機会を創出すること
  • 世界中のホロライブファンやクリエイターと共創し、ホロライブプロダクションと皆で成長していくこと

具体的な運用の流れとしては、クリエイターが自身の制作したホロライブ二次創作ゲームを所定の応募フォームから申請し、holo Indieチーム(CCMC)の審査に合格すれば、公式タイトルとしてSteamで配信できる仕組みになっています。基本的に個人や同人サークルの開発も対象ですが、公式プログラムを利用することで法人名義での配信や収益化も可能となり、ファンゲーム開発者が正当にリターンを得られる環境が整えられました。これは「二次創作ゲームを売りたい場合は必ず公式支援を利用すること」というガイドラインに基づくもので、裏を返せば公式の許諾と支援を受ければ有償配信も認められるという、画期的な取り組みです。

holo Indie参加タイトルは現在、主にPC(Steam)向けに配信されていますが、作品によっては基本無料+DLC販売や有料販売のケースもあります。収益の分配比率など詳細は公表されていませんが、クリエイターに十分な還元がなされることで継続的な創作活動を促す狙いがあります。実際、参加作品の中にはSteam上で数万本規模のダウンロードを記録するものもあり、クリエイターにとって大きなモチベーションとなっているようです。

また、ホロライブ公式は参加クリエイターに対して技術的・素材面でのサポートも行っています。例えばholo Indie作品にはホロライブ公式のガイドライン遵守マークが付与され、配信者(ホロライブタレント)がそれらのゲームを安心して実況できる環境が用意されています。さらに一部の作品では、ホロライブ公式リソースの提供も実現しています。初期の例では、第1弾「ホロパレード」にてホロライブスタッフ(春先のどかさん)の録り下ろしボイスがゲーム内に実装されており、ホーム画面の事務所でプレイヤーを出迎えてくれる趣向が話題となりました。事務所にはホロライブのタレントが訪れる演出もあり、ゲーム内で意外な掛け合いが見られるなど、ファン心をくすぐる工夫が凝らされています。このように公式の声優ボイス提供や3Dモデルの使用許諾といったサポートは、ファンゲームのクオリティを飛躍的に高める要因となっています。

特に2024年以降、公式3Dモデルの提供という新たな試みもスタートしました。holo Indie初の公式3Dモデル実装タイトルとなった「スターそらイトファンタジー」(後述)は、その象徴的な例です。ホロライブ1期生であるときのそらの3Dモデルがゲーム内で細部まで動きを作り込まれて登場し、ファンは自分の推しキャラを自ら操作できる喜びを味わえるようになりました。従来、ファンが独力でVTuberの3Dモデルをゲームに取り込むのは困難でしたが、公式の協力により実現したこのケースは、“公式×ファン”の共創をさらに推し進める大きな一歩と言えるでしょう。またCCMCは他社IPとのライセンス契約によるゲーム展開支援や、自社でのゲームパブリッシング事業も視野に入れており、今後ホロライブ公式のゲーム関連事業全般を幅広く支える存在となっていく予定です。

参加タイトル一覧と登場タレント紹介

2024年3月の新作ゲーム告知 – 上画像は2024年3月に公開されたholo Indie新作3タイトル(「Holo X Break」「WOWOWOW KORONE BOX」「Miko in Maguma」)の告知ビジュアル。holo Indieではこのように定期的に新作ゲームが発表され、現在までに20以上のタイトルがラインナップされています。ここでは参加プロジェクトの全タイトルを、その登場VTuberや特徴とともに紹介します。

  • Idol Showdown(アイドルショーダウン) – ホロライブ有志ファン制作による2D対戦格闘ゲーム。ストリートファイター風の本格的格ゲーで、ときのそらや戌神ころねなどホロライブタレントがファイターとして登場。2023年5月にフリーゲームとして公開され大反響を呼び、後にSteamでも無料配信。ホロライブ公式の支援開始以前に生まれた作品だが、その成功がholo Indie立ち上げの大きな契機となった。現在は公式公認の扱いでSteamに掲載されている。
  • ホロパレード (Holo Parade) – 記念すべきholo Indie第1号タイトル。ホロライブ所属VTuberおよび公式マスコット計65体以上が登場する2Dタワーディフェンスゲーム。プレイヤーはお気に入りのホロライブメンバーでユニット編成し、迫り来る敵から自陣を守る。2023年11月30日にSteamで配信され、リリース直後からファンの間で話題沸騰。配信1か月で10万DLを達成するなど、holo Indieの船出を飾るヒット作となった。ゲーム内ではホロライブスタッフ・のどかのボイス実装やタレント同士の掛け合い演出もあり、ファンサービス満点の内容となっている。
  • Holo X Break(ホロブレイク) – 2024年3月29日リリース。人気ファンゲーム「ホロキュア」開発チームが手掛けた最新作で、ジャンルはベルトスクロールアクション。ホロライブ5期生のユニット「ねぽらぼ」(雪花ラミィ、桃鈴ねね、獅白ぼたん、尾丸ポルカの4名)を操作し、秘密結社holoX(ホロライブ6期生ユニット)の野望を打ち砕く物語。次々に現れるholoXの手下を倒しながら進むドタバタ感と、多彩な装備アイテムによる攻略性が魅力。Steamにて基本無料で配信されている。
  • WOWOWOW KORONE BOX – 2024年4月12日リリース。ホロライブゲーマーズ所属「戌神ころね」を主役に据えた見下ろし型シューティングゲーム。ころねの代名詞である「わおわおわお!(WOWOWOW!)」という掛け声がタイトルになっており、ゲーム中でもユーモラスな世界観が展開。無数の敵や障害をお菓子の箱で蹴散らす痛快アクションで、ころね推しなら思わずニヤリとする演出が満載だ。こちらも無料タイトル。
  • Miko in Maguma(みこ イン マグマ) – 2024年4月26日リリース。ホロライブ0期生のさくらみこが主人公の2Dアクションゲーム。マグマ(溶岩)の世界に落ちてしまうドタバタストーリーで、プレイヤーはみこちを操作して過酷な火山ステージからの脱出を目指す。「今日もマグマに落ちたにぇ…」というみこの自虐ネタがコンセプトになっており、何度もミスしながら攻略法を探るイライラ系(高難度)ゲームに仕上がっている。みこち推しにはたまらないドM仕様?!
  • Age of Advent(エイジ オブ アドベント) – 2023年12月に海外ファンチームMooCow Gamesが公開し、2024年7月5日付でholo Indieに合流したタイトル。ホロライブEnglishの新世代ユニット「Advent」(神秘の五人:紫竜シャイオリ、黒井ネリッサ、白金ノエル…ではなく、Shiori Novella・Nerissa Ravencroft・Bijou・Fuwawa&モココ・尾骨)がテーマのミニゲームコレクションです。Advent所属5人の才能をモチーフにした計5種のミニゲームから構成され、パズルやレース、料理などジャンルも様々。holo Indie参加に際し、夜の街をタクシーで走り回る新ミニゲームが追加実装されるアップデートも行われました。Hololive ENファンには、自分の推しグループを題材にした公式公認ゲームとして特に嬉しい作品でしょう。
  • ホロライブお宝マウンテン – 2024年8月1日リリース。ホロライブ3期生「宝鐘マリン」をフィーチャーした3Dパズルゲーム。海賊船長であるマリンが集めた“お宝”=ホロライブメンバーたちを、島にどんどん積み上げて自分だけのお宝マウンテンを築き上げるというユニークな内容です。小さな島に推しキャラたちが可愛い宝物オブジェとなって山積みになる様子はコミカルで、配信でも盛り上がりました。「船長の愛(とちょっぴりの欲望)が詰まった」人気タイトルで、2025年6月にはNintendo Switch向けのパワーアップ版『てんこ盛りVer』も発売決定しています。
  • 一伊那尓栖の冒険 – 2024年9月12日リリース。ホロライブEN神話組の一伊那尓栖(にのまえ いなにす)を主人公に据えたドット絵風アクションシューティングゲーム。古代神話の力を宿す寡黙な少女・Inaが、不思議な世界で冒険を繰り広げる内容。弾幕系シューティングの要素もあり、可愛い見た目に反してやりごたえ充分。英語・日本語対応で海外ファンからも高評価を得ています。
  • フレア ヌイヌイ☆クエスト – 2024年10月24日リリース。ホロライブ3期生不知火フレアが主人公の横スクロールアクションゲーム。フレアの愛称「ヌイヌイ」にちなみ、彼女がドワーフの鍛冶職人となって冒険するファンタジー世界が舞台。多彩な武器を作成・強化しながら進むクラフト要素が特徴で、黒魔術師ノエル(白銀ノエル)など同じ3期生メンバーもNPCで登場する。フレアの明るく前向きなキャラクター性がゲームの随所に反映された、ファン感涙の一作。
  • Protostar Twilight – 2024年10月17日リリース。ホロライブ0期生AZKiをイメージしたと言われる本格RPG。タイトルの“Protostar”はAZKiの楽曲にも通じるワードで、バーチャルアイドルの物語を星の旅になぞらえたような壮大なストーリーが展開。ターン制バトルやレベルアップ要素など王道JRPGの作り込みで、プレイ時間も長め。AZKi本人の楽曲がBGMに使用されているシーンもあり、ファン必聴です。
  • ホロポップ – 2024年9月5日リリース。ホロライブメンバーが多数登場するカジュアルゲーム集。詳細なストーリーこそありませんが、射的、リズムゲーム、パズルなどミニゲームの詰め合わせ的な内容で、ホロライブの様々なシーンをコミカルに再現。息抜きに遊べるパーティーゲームとして人気です。
  • エリート陰陽師みこ – 2024年12月26日(アーリーアクセス版)リリース。さくらみこの別衣装設定「陰陽師(陰陽師コスチュームのみこ)」に焦点を当てた縦スクロールシューティング。妖怪に取り憑かれたホロライブメンバーたちを除霊して救うというコミカルホラーなストーリーで、撃ち落とす敵キャラもホロライブネタ満載。みこちの決めゼリフ「やったにぇ!」が響き渡る爽快シューティングとなっています。
  • デュエホロ(Duel Holo) – 2024年6月28日リリース。ホロライブキャラクター同士がカードで対決する対戦型RPG。トレーディングカードゲーム風のデュエルバトルをRPGに落とし込み、ホロライブの名場面や名セリフをカードイラストやスキル演出として再現している。シナリオモードではホロライブメンバー同士のクロスオーバーストーリーが展開し、ファンにはニヤリとする展開が盛り沢山。
  • HOLOSAGA: Invasion of the holoX – 2025年1月16日リリース。ホロライブ6期生ユニットholoXを題材にしたシミュレーションゲーム。突然消息を絶ったホロライブ本部長(社長、YAGOO?)を捜索すべく、ホロライブメンバーたちが立ち上がるストーリー。プレイヤーは好きなホロライブタレントを指揮官に据え、ユニットを編成してステージクリアを目指す。戦略SLG仕立てで、各キャラの能力や相性を考慮した奥深い戦略性が売り。holoXの面々(ラプラス・ダークネス、鷹嶺ルイ、博衣こより、沙花叉クロヱ、風真いろは)は敵側勢力として登場し、各所で豪華なボス戦が繰り広げられる。
  • じゃんつの – 2025年1月14日リリース。ホロライブ4期生角巻わためをモチーフにしたカジュアルパーティーゲーム。【“じゃんけん”】と【“角”】を組み合わせたタイトルが示す通り、じゃんけんをテーマにしたミニゲーム集で、わためのトレードマークである羊の角がゲーム内ギミックに。最大4人までのローカル対戦に対応し、友達同士でワイワイ楽しめる内容となっている。のほほんとした和み系の演出と、わためのゆるいボイスに癒されるファン多数。
  • holo8(ホロハチ) – 2025年2月13日リリース。タイトル名は一見謎だが、「ホロライブの8bitゲーム集」という意味合いを持つ。昔懐かしい8ビット風ドット絵で描かれたミニゲーム集で、ホロライブメンバーを主人公にしたレトロゲーム風のステージがいくつも用意されている。マリ○風の横スクロールや、ゼ○ダ風の見下ろしアクションなど、ファミコン世代にはたまらないオマージュ満載。全ステージクリア後には“隠しキャラ”も…?
  • HoloRun – 2025年2月23日リリース。ホロライブメンバーたちが多数登場するランアクションゲームです。プレイヤーは推しキャラを選んでコース上を疾走し、他のホロライブキャラとスコアを競います。オンラインランキング対応で、世界中のファンとタイムを競い合うことも可能。お気に入りのタレントでハイスコアを目指すうちに、自然と愛が深まってしまうかも?軽快なテンポと直感的な操作で、VTuberファン以外にも遊びやすい一作。
  • Jurard Run – 2025年2月7日リリース。不思議なタイトルですが、「ジュラード」というオリジナルキャラクターが主人公のスピンオフ的アクション。ホロライブメンバー…ではなく、ホロライブ公式番組に登場するマスコットの一人(?)を主役に据えた外伝作品で、ファンの遊び心が炸裂した内容。コミカルな世界観で走って跳んで暴れ回る様子は、知る人ぞ知るネタ要素満載です。
  • MYRIAD DEATH – 2025年3月25日リリース。死神をテーマにしたスタイリッシュ2Dアクション。ホロライブENの死神VTuber森美声(Mori Calliope)の世界観にインスパイアされたとも言われ、無数のスケルトン(骨)を相手に大立ち回りする爽快アクションになっています。カルシウム不足の敵を薙ぎ倒しながら進む様子に、どこか「#カリオペは骨が好き」のミームを感じるファンも…? 圧巻のスピード感とド派手な演出で非常に評価の高い作品です。
  • Bibbidiba fan game – 2025年3月22日リリース。ホロライブEN2期生ハコス・ベールズをテーマにしたカオスアクション。タイトルの「ビッビディバ」はベールズの口癖「ビッビッビ!」に由来し、彼女が操る混沌の魔法で世界をひっくり返すというストーリー。画面が上下反転したり操作がランダムになったりと“混沌”そのものな仕掛けが盛り込まれており、プレイヤーを翻弄します。BGMには彼女のオリジナル曲のアレンジも使われ、ベールズ推し歓喜の内容。
  • SIMPWALK – 2025年4月6日リリース。タイトルからしてインパクト抜群な本作は、ホロライブファン(≒Simp?)が推しを求めてひたすら歩き続けるというシュールなランゲーム。途中で現れるホロメン(ホロライブメンバー)に貢ぎ物を渡すと加速できるなど、ファンあるあるネタが盛り込まれている。推しにスパチャ(スーパーチャット)を投げると一気に速度アップ!…という皮肉も効いており、遊び心満点の一作。
  • スターそらイトファンタジー ~空へ届く魔法~ – 2025年5月30日リリース。ホロライブ最初のVTuberときのそらが主人公を務める横スクロールアクション・アドベンチャー。ある日異世界に転生してしまったそら先輩が、元の現実世界へ戻るため冒険に出るという王道ストーリーだ。holo Indie作品として初めて公式3Dモデルが全面使用されたタイトルであり、ゲーム内のそら先輩は細部まで作り込まれた3Dアニメーションで滑らかに動く。豊富な隠しアイテムや収集要素を持つ広大なマップを探検でき、初代ホロライブの彼女と共に歩んできたファンには感慨深い仕上がりとなっている。骨太な高難度アクションで歯応えも十分。

holo Indieの注目ポイント

以上のように多彩な作品が揃うholo Indieですが、その注目ポイントを改めて整理してみましょう。

まず特筆すべきは、公式とファンの理想的な共創関係が築かれている点です。ホロライブ運営は従来から二次創作を推奨する姿勢でしたが、holo Indieではさらに踏み込んでファンに利益を還元しつつ公式品質も保証するというwin-winな仕組みを実現しました。クリエイターは収益や公式サポートを得られ、公式側は良質なコンテンツを増やしブランド価値を高めることができます。実際、ホロライブの谷郷社長(YAGOO)も「ファンと共に新たなエンタメを創りたい」という理念を掲げています。holo Indieはまさにその理念を体現したプロジェクトと言えるでしょう。

次に、作品ラインナップの幅広さも見逃せません。タワーディフェンスから格闘、シューティング、パズル、RPG、音ゲー風ミニゲームまで、ジャンルは非常に多岐にわたります。これは「より多くのファンに多種多様なゲームを届ける」という当初の目標どおり、様々なアイデアが形になっている証拠です。各ゲームが焦点を当てるVTuberも、初代ときのそらから最新英語組Adventまで世代・言語を問わず網羅されており、ホロライブプロダクション全体が舞台になっています。おかげで「自分の推しが主役のゲームが遊べる!」という喜びを、多くのファンが味わえるようになりました。

。公式が許諾しているので収益化配信も問題なく、タレントが自分のキャラを操作してはしゃぐ姿をファンが見守る…という微笑ましい光景も生まれています。こうした双方向の盛り上がりが、holo Indieを単なるゲーム配信に留まらないコミュニティイベントへと昇華させているのです。

また、holo Indie参加作品は今後コンシューマ機展開も始まっており、注目を集めています。2025年6月には初のNintendo Switch対応タイトルとして『ホロパレード デラックス版』と『ホロライブお宝マウンテン てんこ盛りVer』が発売予定であり、これによりPCを持たないファン層にもアプローチできるようになります。メジャーなプラットフォームでホロライブ二次創作ゲームが遊べる意義は大きく、VTuber文化のさらなる拡大につながるでしょう。

管理人のつぶやき

いままでのファンアートとかの同人活動に加えて同人ゲームにもルールができると、界隈が活発化するかも

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