歴史と設立の経緯
ホロライブはカバー株式会社によって2017年に始まったVTuber(バーチャルYouTuber)グループで、当初から「バーチャルアイドル」を目指すコンセプトがありました。
創設者の谷郷元昭氏(通称「YAGOO」)は、初音ミクやキズナアイといったバーチャルキャラクターに影響を受け、「ホロライブのタレント達でアイドル活動がしたい」というビジョンを持っていました。
そうした想いから、ホロライブは単なる配信者グループに留まらず、音楽活動にも力を入れていくことになります。
「hololive IDOL PROJECT」(ホロライブアイドルプロジェクト)は、ホロライブ所属タレントによる公式音楽プロジェクトとして2019年に始動しました。
2019年夏のイベントで、ホロライブ初の公式オリジナル曲「Shiny Smily Story」(通称SSS)が発表・公開され、これがホロライブIDOL PROJECTの幕開けとなりました。
以降、このプロジェクト名のもとでホロライブは様々な楽曲を制作し、ライブ活動を展開しています。
ホロライブIDOL PROJECTは、ホロライブプロダクションがタレント達の「アイドルとしての魅力を高める」ために立ち上げたプロジェクトであり、ホロライブのメンバー全員が参加する音楽活動の総称となっています。
公式曲は基本的にhololive IDOL PROJECT名義でリリースされ、個人のソロ曲や他社レーベルから出す曲とは区別されています。
プロジェクト設立当初はホロライブJP(日本)メンバーの0期生~2期生までが中心でしたが、現在ではホロライブEN(英語圏)やID(インドネシア)も含むホロライブ全体の音楽ブランドに発展しています。
たとえば2020年以降、英語圏ユニットやインドネシア支部のメンバーによる楽曲もhololive IDOL PROJECTとして発表されるようになりました。
hololive IDOL PROJECTは文字通りホロライブの「全体曲」を扱うプロジェクトであり、各楽曲ごとに参加メンバーの組み合わせを変えながら、多彩な音楽をリリースしてきました。
主要メンバーと担当楽曲
hololive IDOL PROJECTにはホロライブ所属の主要メンバー全員が参加しています。
曲ごとに歌唱メンバーが選抜される形式で、固定のセンターや固定メンバーがいるわけではありません。
そのため、「主要メンバー」というとホロライブの人気タレント達が思い浮かぶかもしれませんが、基本的にはホロライブの全タレントがアイドルプロジェクトの一員です。
とはいえ、音楽活動で特に活躍が目立つメンバーやユニットも存在します。
ここでは代表的なメンバーと彼女たちの担当楽曲例をいくつか紹介します。
ときのそら
ホロライブの初代メンバーで、“バーチャルアイドル”の象徴的存在です。
ときのそらは歌唱力に定評があり、デビュー当初から音楽活動を積極的に行ってきました。
ホロライブIDOL PROJECTの立ち上げ曲「Shiny Smily Story」でももちろん歌唱に参加しており、その後も数々のライブでセンター的ポジションを務めています。
彼女はソロでもメジャーレーベルからアルバムをリリースするなど音楽キャリアが豊富で、プロジェクト全体の“顔”とも言える存在です。
星街すいせい
元はインディーズ出身の実力派VTuberで、現在はホロライブ所属の人気アーティストです。
透き通る歌声と卓越した表現力でファンを魅了し、ホロライブIDOL PROJECTの楽曲でも主要ボーカルを務めることが多くなっています。
たとえばホロライブ3rdフェス「Link Your Wish」で披露された全体曲「Prism Melody」では、すいせいがセンターの一人として存在感を発揮しました。
また彼女はTaku Inoue氏とのユニット活動や、ソロでの「Stellar Stellar」などのヒットもあり、音楽面で非常に強い影響力を持っています。
AZKi
バーチャルシンガー(VSinger)枠のメンバーで、ホロライブIDOL PROJECT黎明期から音楽活動の中核を担ってきた人物です。
AZKiはホロライブ内の音楽レーベル「イノナカミュージック」出身で、テクノポップやロック調の曲まで幅広いジャンルを歌いこなします。
プロジェクト初期のオリジナル曲「Yume Miru Sora e」や「Kirameki Rider☆」ではメインボーカルの一人として参加し、ライブでも安定した歌唱を披露しました。
彼女はライブイベントのMC役を務めることもあり、IDOL PROJECTにおける音楽リーダー的存在です。
湊あくあ / 大空スバル / 桃鈴ねね
この3人は「NEGI☆U(ネギユー)」という公式ユニットを結成し、テレビアニメ『ジャヒー様はくじけない!』のエンディング主題歌を担当しました。
NEGI☆Uの楽曲「つまりはいつもくじけない!」はホロライブIDOL PROJECTから生まれたユニット曲であり、VTuberがアニメタイアップ曲を歌う例として話題になりました。
湊あくあはゲーマーアイドル、大空スバルは元気系、桃鈴ねねは明るいアイドルキャラと三者三様ですが、ユニットでは息の合ったパフォーマンスを見せています。
白上フブキ / 大神ミオ / 百鬼あやめ
この3名は和風ユニット「百花繚乱花吹雪」の楽曲「百花繚乱花吹雪」を歌唱しました。
ホロライブIDOL PROJECTでは珍しい和テイストの楽曲で、三人は和装の衣装でパフォーマンスしています。
後にこの3名はユニット名を「いろはにほへと♯(AyaFubuMi)」として公式に活動し、追加で4曲ものユニット曲を発表しました。
ホロライブならではの個性的な組み合わせによるユニット展開の一例です。
以上のように、ホロライブIDOL PROJECTでは参加メンバーごとに担当する楽曲が異なり、曲ごとに新鮮な組み合わせが楽しめます。
プロジェクトの特徴として、「この曲=このメンバー」と固定されない場合が多く、ライブでは別メンバーがカバーすることもあります。
例えば「Blue Clapper」という曲は本来ホロライブ5期生がオリジナル歌唱メンバーでしたが、その後ほかの世代のライブでも歌われ、今では5期生のテーマソング的ポジションになっています。
この柔軟さこそホロライブIDOL PROJECTの魅力で、たくさんのタレントたちがそれぞれの個性を活かして音楽活動に参加しているのです。
音楽作品と代表曲の特徴
hololive IDOL PROJECTでは2019年の開始以来、数多くの公式オリジナル楽曲を発表してきました。
初心者の方に向けて、特に代表的な楽曲とその聴きどころ・特徴を解説します。
ホロライブの楽曲は、王道アイドルポップスだけでなく、ロックやエレクトロ、和風テイストまで幅広く展開されています。
Shiny Smily Story(SSS)
ホロライブ初の全体公式曲で、hololive IDOL PROJECTの象徴とも言える楽曲です。
明るく元気なメロディーと、「みんなで一緒に夢を叶えよう」という前向きな歌詞が印象的です。
2020年以降のライブでは必ず歌われる定番曲となっており、ファンの中では通称「SSS」で親しまれています。
ミュージックビデオはアニメ仕立てになっており、ホロライブメンバーが総出演する感動的な内容です。
Kirameki Rider☆
2020年に発表されたアップテンポなロック調の楽曲です。
「ライダー」というタイトルの通り、ヒーローアニメの主題歌のような勢いが特徴です。
ときのそら、ロボ子さん、白上フブキ、湊あくあ、白銀ノエルが歌唱を担当しました。
ライブではコールアンドレスポンスが盛り上がる楽曲としてファン人気が高いです。
Yume Miru Sora e
しっとりとしたメロディーに、夢を追いかける思いが込められたバラード調の楽曲です。
赤井はあと、アキ・ローゼンタール、白上フブキ、夏色まつり、夜空メルの5人が歌唱しました。
柔らかな声質を活かした編成で、優しく包み込むような雰囲気が特徴です。
ホロライブの「癒し」や「清楚」の一面を体感できる一曲です。
BLUE CLAPPER
ホロライブ5期生(雪花ラミィ、桃鈴ねね、獅白ぼたん、魔乃アロエ〈後に卒業〉、尾丸ポルカ)の代表曲です。
電子音が効いたダンスミュージック風のトラックに、仲間との一体感をテーマにした歌詞が重なります。
ライブでの振り付けやステージ演出との相性が良く、フェス系ライブでの盛り上がり曲として定番化しました。
5期生の「自己紹介ソング」的なポジションもあり、ファンとの絆が詰まった楽曲です。
百花繚乱花吹雪
白上フブキ、大神ミオ、百鬼あやめの3人による和風ロック調の楽曲です。
和太鼓や三味線を取り入れたトラックに力強い歌声が乗り、迫力ある世界観を展開します。
和装衣装との親和性も高く、演出面でも注目される楽曲となっています。
この曲をきっかけに、後に「いろはにほへと♯(AyaFubuMi)」というユニット名が公式に付きました。
Candy-Go-Round
ロボ子さん、夜空メル、アキ・ローゼンタール、湊あくあ、不知火フレアの5人による可愛らしいアイドルポップスです。
メリーゴーランドのようにクルクルと展開するメロディーが特徴で、キュートな魅力が全面に出た一曲です。
ホロライブの明るく元気な雰囲気を楽しみたい方におすすめの楽曲です。
Dreaming Days
hololive IDOL PROJECTの「Floral Circlet」シリーズの集大成として発表された楽曲です。
9人の歌唱メンバーによる重厚なコーラスと、夢に向かう姿勢を描いたポジティブな歌詞が特徴です。
爽やかでありつつ力強さも感じさせる構成で、多人数ユニット曲の魅力が詰まった一曲です。
Prism Melody
ホロライブ3rdフェス「Link Your Wish」のテーマソングとして発表されました。
「Shiny Smily Story」に続く第二のテーマ曲とも呼ばれており、全体曲としての完成度が非常に高いです。
希望や未来をテーマにした歌詞と、ライブ演出の華やかさが相まって、強い印象を残す楽曲です。
青春アーカイブ
ホロライブサマー2023のメインテーマソングです。
HoneyWorksが楽曲制作を担当し、人気メンバーが多数参加した豪華な編成となっています。
スタジオ制作の高品質なアニメMVが公開され、ファンから高い評価を得ました。
夏らしい青春の輝きを切り取った、爽快感あふれる一曲です。
ライブイベントやパフォーマンス活動
hololive IDOL PROJECTの魅力を語る上で、ライブイベントの存在は欠かせません。
ホロライブはバーチャルタレントでありながら、3Dモデルと最新技術を駆使して、リアルさながらのコンサートを実現しています。
特に年に一度の大型フェスは、ホロライブの音楽活動の集大成として、多くのファンの注目を集めています。
Hololive 1st Fes.「ノンストップ・ストーリー」
2020年1月に開催されたホロライブ初の全体ライブイベントです。
0期生から3期生までのメンバーが参加し、当時発表されていた公式曲のすべてが披露されました。
このイベントは「MCなし・楽曲ノンストップ」という構成が採用され、文字通り音楽だけで勝負するライブとして話題になりました。
アイドル衣装に身を包んだメンバーたちのパフォーマンスは、ホロライブが“配信者グループ”から“バーチャルアイドルグループ”へと大きく進化した瞬間を象徴しています。
Hololive 2nd Fes.「Beyond the Stage」
2020年12月に開催された第2回大型ライブです。
この年は新型コロナウイルスの影響により、全編オンライン配信での開催となりました。
AR技術を活用した映像演出や、照明・カメラワークの洗練により、バーチャルライブの可能性を大きく広げた公演となりました。
「BLUE CLAPPER」や「百花繚乱花吹雪」など、このイベントで初披露された楽曲も多く、セットリストも非常に充実していました。
hololive IDOL PROJECT 1st Live.「Bloom,」
2021年2月に開催された、hololive IDOL PROJECT単独名義による初のライブイベントです。
このライブは「オリジナル曲のみ」というテーマで構成され、全22名が出演しました。
9週連続でリリースされた「Floral Circlet」シリーズを中心に披露され、ホロライブの音楽力の高さが示されたステージでした。
演出面でも「花」をモチーフにした照明や背景が活用され、ライブタイトル「Bloom,(開花)」にふさわしいビジュアルが展開されました。
Hololive 3rd Fes.「Link Your Wish」
2022年3月に幕張メッセイベントホールで開催され、観客入りのリアルライブが復活しました。
このフェスでは、ホロライブEN(英語圏)やID(インドネシア)のメンバーが初参加し、ホロライブ全体のグローバルな広がりが感じられるイベントとなりました。
テーマソング「Prism Melody」が初披露され、出演者全員が登場するフィナーレ演出は大きな感動を呼びました。
Hololive 4th Fes.「Our Bright Parade」
2023年3月、幕張メッセで開催された第4回フェスです。
EN2期生やIDの新メンバーも加わり、過去最多となる出演者数を記録しました。
テーマソング「Our Bright Parade」は、ホロライブの歴史と未来を象徴するような明るい楽曲で、パレード形式の演出が印象的でした。
同時開催された「hololive SUPER EXPO 2023」も大盛況で、ファン同士の交流の場として機能しました。
Hololive 5th Fes.「Capture the Moment」
2024年3月に行われた5周年記念ライブで、ホロライブの音楽活動の集大成とも言える公演です。
新たなテーマソング「Capture the Moment」は、タイトル通り“今この瞬間を大切にする”というメッセージが込められた楽曲です。
ARやリアルタイムモーションキャプチャの技術も進化し、臨場感あふれる演出で観客を魅了しました。
5年間で積み上げてきた音楽と絆のすべてが詰まった内容となり、多くのファンにとって忘れられない公演となりました。
また、これらの大型ライブとは別に、ホロライブでは各タレントのソロライブも多数行われています。
特に星街すいせいやAZKiなど、音楽特化型のメンバーは定期的に単独ライブを開催しており、プロの音楽アーティスト顔負けのクオリティを誇っています。
誕生日や活動記念日には3Dスタジオを使った記念ライブも行われ、オリジナル曲の初披露やファンとのインタラクションを盛り上げる恒例イベントとなっています。
配信ライブでありながら、音響や照明、演出までこだわり抜かれた演出は、バーチャルの枠を超えた本格ライブそのものです。
さらに、外部イベントや他社との合同ライブにも積極的に出演しています。
他VTuber事務所とのフェス参加、テレビ番組出演、さらには海外での単独ライブなど、活動の幅は年々広がりを見せています。
たとえば、ホロライブENのメンバーが参加した北米ライブイベント「Connect the World」は、ホロライブ初の海外リアルライブとして大きな注目を集めました。
こうしたライブ活動を通して、hololive IDOL PROJECTは“バーチャル”という枠にとらわれず、世界に向けた本格的な音楽プロジェクトとして成長を続けています。
アニメ・YouTube・メディア展開とコラボレーション
hololive IDOL PROJECTは音楽リリースやライブ活動にとどまらず、アニメやゲーム、企業タイアップなど多岐にわたるメディア展開を行っています。
こうした活動は、ホロライブを知らない層に向けて認知を広げる重要な役割を果たしています。
まず、ホロライブのアニメ展開の代表例として挙げられるのが、YouTubeで配信されているミニアニメ「ホロのぐら(ホロぐら)」です。
このシリーズは、ホロライブメンバーたちが3Dキャラクターとして登場し、コメディ調のストーリーを繰り広げる短編アニメです。
ギャグ要素が強く、各メンバーの性格や関係性が凝縮されており、ホロライブ初心者にも入りやすいコンテンツとなっています。
音楽的にも「ホロぐら」用のBGMや主題歌が制作されており、プロジェクト楽曲の広がりを感じられる場でもあります。
また、ホロライブメンバーがアニメの主題歌を担当するケースも増えてきました。
NEGI☆U(湊あくあ・大空スバル・桃鈴ねね)は、TVアニメ『ジャヒー様はくじけない!』のエンディング主題歌「つまりはいつもくじけない!」を担当しました。
これはVTuberが地上波アニメのタイアップ曲を担当するという、当時としては画期的な事例でした。
アニメ視聴者の中にもホロライブを知るきっかけとなった人が多く、プロジェクトの対外的な影響力がうかがえる事例です。
さらに、2023年のホロライブサマー企画では「青春アーカイブ」という楽曲が発表されました。
この曲はHoneyWorksが作曲を担当し、ときのそら・星街すいせい・白上フブキ・湊あくあ・天音かなた・ムーナ・イオフィ・小鳥遊キアラ・がうる・ぐらといった各国の人気メンバーが歌唱しています。
加えて、スタジオKAI制作による本格的なアニメーションMVも公開され、アニメファンの間でも話題となりました。
今後、ホロライブ公式のTVアニメシリーズ展開を期待する声も年々高まっています。
YouTubeを拠点とするVTuberである以上、IDOL PROJECTの展開もYouTubeを中心に行われています。
公式チャンネルではオリジナル楽曲のミュージックビデオや、ライブのアーカイブ、ショート動画などが定期的に公開されています。
また、各メンバーが自チャンネルで「歌ってみた」や「オリジナルMV」を投稿することも多く、YouTubeを通じて音楽活動が自然に日常の一部として展開されています。
再生数が数百万回を超えるMVも多く、バーチャルとはいえ実在のアーティストと遜色ない数字を記録しています。
音楽サブスクリプションサービスへの対応も充実しており、SpotifyやApple Musicなどでhololive IDOL PROJECTの楽曲が配信されています。
プレイリストや新曲の自動追加機能を通じて、日常的にホロライブの音楽を楽しめる環境が整っています。
また、配信タイミングもYouTubeと同時であることが多く、グローバル展開を意識したインフラが整備されつつあります。
加えて、hololive IDOL PROJECTは「ホロライブ・オルタナティブ」など、ストーリーや世界観を持つ企画との連動も進めています。
ホロライブ・オルタナティブは、ホロライブメンバーたちが異世界ファンタジーの住人として登場するクロスメディアプロジェクトです。
2021年には第1弾PVが公開され、AZKiの楽曲「Aka」や、森カリオペの「Dawn Blue」などが劇中テーマソングとして使用されました。
このプロジェクトをきっかけに、IDOL PROJECTの音楽は物語性や世界観演出とも結びつき、より多層的な展開が進んでいます。
企業とのコラボレーションも多数実現しています。
たとえば日清食品とのタイアップでは、白上フブキ・百鬼あやめ・大神ミオの3人によるユニット「スパイスラブ(Spice Love)」が楽曲「ハチャメチャ・ミラクル」を歌唱し、カレーメシのCMに起用されました。
また、カラオケチェーンとのコラボでは、ホロライブの楽曲を歌うことで限定グッズがもらえるキャンペーンが実施されたり、店内BGMにIDOL PROJECTの曲が採用されたりしました。
こうした企業タイアップは、アイドル活動と同時にホロライブのブランド認知を押し上げる重要な柱となっています。
ゲームとのコラボも多彩です。
スマホゲーム『アズールレーン』や『白猫プロジェクト』、『D4DJ』などで、ホロライブのメンバーがキャラクターやカードとして登場することもあります。
ゲーム内イベントにあわせてテーマソングや新録ボイスが制作されることもあり、IDOL PROJECTとの相乗効果が生まれています。
これらの展開により、音楽×ゲーム×配信の三位一体型コンテンツが構築されつつあります。
このように、hololive IDOL PROJECTは単なる「歌って踊るアイドルプロジェクト」にとどまらず、アニメ・YouTube・企業タイアップ・ゲームなどあらゆる領域へと音楽を通じた影響力を広げており、まさに「メディアミックスの成功例」となっています。
おわりに
hololive IDOL PROJECTは、単なる音楽ユニットや企画の枠を超えた、ホロライブ全体の象徴的な取り組みです。
ホロライブが掲げる「バーチャルアイドル」というコンセプトを具現化し、個性豊かなメンバーたちが共に歌い、踊り、ファンと夢を共有する場を提供しています。
プロジェクトの始まりは、たった一曲のオリジナルソング「Shiny Smily Story」でした。
しかしそこから派生するように、数多くの楽曲、ライブ、ユニット、コラボが生まれ、今日では世界中のファンが楽しめる巨大な音楽文化へと成長しました。
hololive IDOL PROJECTは「アイドル」という言葉を、伝統的な定義にとどめず、バーチャルという形で再定義し、21世紀の新しい形を提示した存在とも言えます。
アイドルでありながらYouTuberであり、アーティストであり、キャラクターであり、仲間である。
そんな多面的な魅力を持つホロライブのメンバーたちが織りなす音楽の世界は、これからも進化し続けるでしょう。
管理人のひとこと
hololive IDOL PROJECTって、最初は「ただのオリ曲企画かな?」と思っていたのですが、調べてみるとその規模と深さに驚かされます。
毎年のフェスごとに新しいテーマソングが出たり、ライブ演出が進化していたり、正直もう普通のアイドルを超えていると思います。
特に好きなのは「BLUE CLAPPER」と「青春アーカイブ」で、聴いてるだけでテンションが上がります。
あと、MVのクオリティが年々すごくなっていて、「これアニメ映画のオープニングかよ!」って突っ込みたくなる作品も多いです。
この記事が、最近ホロライブを知ったばかりの方にとって、「あ、音楽から入ってもいいんだな」と思えるきっかけになれば嬉しいです。
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